個別株の選定方法 一連の流れについてまとめる

eye catch image 個別株の選定方法

こんにちは、アキヒロです。

今回は、個別株の選定方法についてお話ししたいと思います。

もちろん、銘柄選定のやり方は、各人の投資スタイルにもよりますので、今回お伝えする方法が必ずしもベストというわけではありませんが、1つの参考として見て頂ければと思います。

アキヒロの投資スタイルは米国株を中心とした長期投資で、個別株の選定は次の4つのステップで行なっています。

  1. スクリーニング
  2. 財務分析
  3. 事業分析
  4. 株価分析

早速1つ1つ見ていきたいと思いますが、このページでは、銘柄選定の全体の流れを把握しやすいよう各ステップの説明は簡素化しています。

各ステップのより詳細な説明はそれぞれ別記事で解説をしていますので、必要に応じて参考にして頂ければと思います。

1. スクリーニング

世の中には、会社が何千、何万社と存在しています。

例えば、よくニュースでも耳にする東証一部では約2,000社。その他、マザーズやJASDAQを含めると、東証の上場企業数は3,600社を超えています。

また、アップルやマイクロソフトが上場している米ナスダックも、上場企業数は3,000社にも上ります(2018年末時点)。

こうした膨大な数の企業を1つ1つ見ていくことは、なかなか難しいかと思いますので、まずは、自分がどういった企業に投資をしたいのか、これは外せないといった条件を設定し、分析対象とする企業とそうでない企業を選別(スクリーニング)する必要があります。

例えば、ある程度規模が大きく、あまり負債を抱えていない企業に投資したいと思っているなら、売上高や負債資本倍率を条件に選別していくといったことが考えられます。

また、一発大化けする株を当てたいということであれば、規模が小さく、高収益の割安株を探してみても良いかも知れません。

その際は、例えば、売上高(事業規模)、ROE(収益性)、PER(割安性)といった指標でスクリーニングする感じでしょうか。

個人的には、一発当てるとかではなく、長期的にある程度安定して成長が見込める優良企業を探したいと考えていますので、後の財務分析や事業分析の前段として、財務の安定性や事業の収益性・成長性などを確認できる指標でスクリーニングするようにしています。

→→詳細ページ(個別株のスクリーニングについて考える)はこちら

2 財務分析

スクリーニングの次は財務分析です。

スクリーニングで選別された企業を定量的により細かに確認し、さらに選別を行っていきます。財務分析は、主に次の3つカテゴリーに分けて分析をしています。

2-1 財務状況の分析

短期、及び中長期的な財務状況、不良債権や粉飾の危険性、資金繰りの状態、フローの支払い能力、利益の使途などの確認 

→→詳細ページ(財務状況の分析)はこちら

2-2 収益力(構造)の分析

利益構造、コスト分析、事業の収益性、資本の効率性、キャッシュフローパターンなどの確認

→→詳細ページ(収益力の分析)はこちら

2-3 成長性の見通し

売上高や純利益等の各種成長率、また経営陣の資本分配能力などの確認

→→詳細ページ(成長性の見通し)はこちら

3 事業分析

財務分析の結果、定量的に優良だった企業に関して、その収益力や成長性が今後も長期に渡り維持されていくのか、事業(本業)の競争優位性を確認していく作業になります。

事業分析では次の3つの視点から分析をしていきます。

  • 「なに」で稼いでいるのか
  • 「なぜ」稼げているのか
  • その稼げる状況が今後も変わらずに維持できるか

事業の中核となる製品やサービスが何であるのか、なぜそれが買われているのかを明確に理解し、そして、その状況が今後も続いていくのかを見極めていくことが重要になります。

米国の著名投資家ウォーレン・バフェットは、ビジネス上の強力な優位性をモート(堀)と呼んでいます。

つまり、お城(企業)を守る堀(優位性)ということですね。

経営者が有能であることに越したことはないですが、万一、凡庸な人が経営者となった場合であっても、企業の業績を維持することができる、そうした強力な堀をもつ企業を見つけていくことが、長期投資をしていく上では重要になります。

→→詳細ページ(事業分析について考える)はこちら

4 株価分析

さて、いよいよ最後のステップです。

これまでの作業で、財務的に健全で、事業の面でも優位性のある企業を特定することができました。

では早速それらの企業の株を買えば良いのかというとそうではなく、投資で収益を出していくためには株式の取得価格について考えていく必要があります。

優良企業であっても、株価が高くなり過ぎていれば、今後の株価の上昇余地は限られますので、株価分析では、いくつかの材料から、①現在の株価が割高なのか割安なのか、また、②どれくらいの価格帯で株を取得すれば、どれくらいの収益率が期待できるのか、これら2点について整理していきます。

具体的には次の3点から分析をしていきます。

  • 一株価値の算定
  • BPS及びEPS成長率に基づく期待収益率、及び取得妥当価格の計算
  • PER、PBR、Earning Yieldの分析

一株価値は、その企業の本来の価値を数値化したもので、株価がその企業の本来の価値に比べて安ければ割安、本来の価値より高くなっていれば割高ということになります。

期待収益率は、これまでの業績から数年後の株価を予測し、現在の株価で株式を取得した場合の収益率を計算するものです。また、逆に期待収益率を設定し、株式の取得妥当価格を算出することもできます。

PERは株価収益率、PBRは株価純資産倍率、Earnings Yieldは株式益回りと呼ばれるもので、いずれも株価の分析にはよく使われるものです。

→→詳細ページ(株価分析について考える)はこちら

まとめ

以上、4つのステップを見てきましたが、簡単に言えば、

  1. 数千社のなかから分析対象とする企業をざっくり選別する
  2. 財務諸表から定量的に優良な企業を選別する
  3. 優位性(堀)のある事業を行なっている企業を選別する
  4. 株式を取得する際の目安となる価格帯に目処をつける

という流れになります。

こうした作業を定期的(決算期)に行って、ウォッチリストを整理しておくと、いざチャンスが巡ってきた際に、速やかに買い出動することができます。日頃の準備が大切ということですね。

ただし、これは、数ある銘柄選定の方法のあくまで一例です。最初にお伝えしたとおり、各自の投資スタイル、また銘柄選定にかけられる時間や労力も異なってくるかと思いますので、万人に適切とは言えないかも知れませんが、銘柄選択のヒントになれば嬉しいです。

今回は以上です。

ご参考になれば幸いです。

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