投資を始める、投資スタイルについて考える

eye-catch image 投資スタイル・理論

こんにちは、アキヒロです。

銀行に預金をしていてもお金が増えない超低金利時代、テレビや雑誌、インターネットで投資に関する情報を目にするものの、何をどうしていって良いのか、迷われている方もいらっしゃるのではないかと思います。

結論から言えば、万人にとって、これがベストと言える投資スタイルはなく、資金規模、投資にかけられる時間や労力、性格や関心など、人それぞれ条件や環境が違いますので、各自が自分に合ったスタイルというものを模索していく必要があります。

今回は、その模索していく過程が少しでもスムーズに進められるよう、個人が取り組める投資について、見取り図的なものを整理してみました。

投資を行うにあたって大切なこと

具体的な話に入る前に、ご紹介したい言葉があります。

『リスクは、自分がやっていることを理解していないことから生まれる』

米国の著名投資家ウォーレン・バフェットの言葉です。

証券会社に勧められるままに株を買って損をしたという話を聞きますが、1つの典型例ですね。証券会社は顧客が売買することによる手数料が収益となりますが、顧客の方は購入した株が値上がる、もしくはその企業が配当を出すことで利益を得ます。

もちろん、証券会社も顧客の資産が増えて、取引が増加していくことで利益につながりますので、真剣に良いと考えられるものを勧めてこられると思いますし、勧められて買うことが常に悪い結果となるとは限りません。

ただ、理解しなければならないのは、証券会社と顧客は同じ船には乗っていないということです。したがって、どの船に乗るか、自分自身で船を点検し、また、風や潮の向きをみて、安全性を確認して乗る。資金を投じるなら、その対象がどういうものであるのか、また、業界や市場環境などをきちんと把握した上で投じることが身(資産)を守り、増やすことにつながります。

これは、どういった投資スタイルであっても共通する部分かと思いますので、投資をされる際には、しっかりと投資対象や状況を把握した上で行って頂ければと思います。

それでは、投資スタイルについて具体的にみていきましょう。

様々な投資対象

まず投資対象についてです。

世間には様々な投資対象があります。言ってしまえば、価格が変動するもの、また金利がつくものであれば何でも投資対象になり得るわけですが、まずはざっくりと身近な投資対象について眺めてみましょう。

株式

株式市場における売買により価格が変動するもので、一般的には、預金や債券よりも大きな収益が期待できますが、一方で値が下がる、場合によっては倒産するリスクもあります。

株式を保有するということは、出資を行うことで、その企業の一部を保有することになります。

債券

債券は、その債券の発行体に対してお金を貸すことで、利息を得る形の投資です。お金を貸す相手によって大きく公共債と社債の2種類に分けられます。

公共債(国債、地方債等)

国や地方自治体等、公的機関が資金を調達のために発行する債券です。

償還期限(元本が返金されるまでの期間)が1年未満の短期から20年、30年といった超長期まで様々なものがあります。一般的には、償還期限が長いほど金利が大きくなります。政府関係以外にも、国際機関が発行している債券もあります。基本的に、その債券を発行している発行体がなくならない限り、元本は保証されます。

社債

公的機関が発行する公共債に対して、企業が資金調達のために発行する債券を社債といいます。

株式は、その企業に出資を行い、その企業の一部を保有することですが、社債は、企業にお金を貸す行為になります。お金を貸すわけですので、当然、償還時には利息つけて返金されることになります。

ただし、企業の経営状態が悪化したり、倒産した場合、債券の返済ができなくなることがあります。

投資信託

投資信託運用会社の専門家(ファンドマネージャー)が、投資家から集めた資金を元に、株式や債券などに投資・運用し、その成果として得られた利益を出資額に応じて投資家に還元する金融商品です。

投資信託によって、株を中心に投資するものや不動産を中心とするもの、また米国に投資するもの、アジア諸国に投資するものといった形で、投資対象や地域性等によって様々な特徴があります。

運用がうまくいかなければ、損が出ることもあり、元本は保証されません。

FX(外国為替証拠金取引)

円、米ドル、ユーロ等、通貨の売買を行って利益を得る取引です。

通貨を交換する為替レートは日々刻々と変わっていますので、例えば、日本円を米ドルに交換して(円売りドル買い)、日本円に戻したときに、為替レートが円安(例えば、1ドル105円→1ドル110円)になっていれば利益が生じ、円高(例えば、1ドル110円→1ドル100円)になっていればマイナスということになります。

円高、円安については混乱されがちですが、これは1ドル〇〇円という表記のされ方にあります。これはドルを基準に、1ドルを日本円に換算するといくらという書き方なので、1ドルが100円から110円になれば、ドルが上がった、つまり“ドル高”です。“ドル高”ということは反対に円は下がっているわけですので、“円安”ということになります。

また、FXではリバレッジをかけることで、実際の資金以上の取引が可能になります。これはより大きな額の取引ができる分、利益は大きくなりますが、マイナスになった場合の損も大きくなりますので、しっかりと資金管理をすることが大切です。

加えて、日本では預金していてもほとんど金利はつきませんが、国によっては高い金利が付くところもあります。その場合、保有しているだけでその高金利の恩恵を受けることができます。よくトルコリラや南アフリカランドなどで取り上げられる高金利がこれですね。

FXでも各国の金利差により、スワップポイントという金利がつきます。

低金利通貨を売って高金利通貨を買う場合はスワップポイント(金利)がプラスですので良いですが、高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合は、スワップポイントはマイナスになりますので注意が必要です。

自分の投資スタイルを考える3つの視点

ここでは次の3つのことについて取り上げてみたいと思います。

  • 投資の収益の種類
  • 資産を保有する期間
  • 分析手法の違い

投資の収益の種類

投資の収益には主に2つの種類があります。1つは「キャピタルゲイン」、もう1つは「インカムゲイン」と呼ばれるものです。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインは資産の売買によって生じる利益です。例えば、株を買って、買った額よりも高い価格で売れば、その差額が利益になります。

インカムゲイン

他方、インカムゲインとは、資産を保有することで得られる利益です。代表的なものとしては、株式の配当や債券の利息等が挙げられます。

 

投資をするといっても、売買を行って利益を出すのか、保有することで利益を上げるのか、利益の出し方でもスタイルが変わってきます。

資産の保有期間

続いて、資産を保有する期間について説明したいと思います。保有する時間の長さによっていくつかの分類がありますので、順番に見ていきましょう。

デイトレード

1日の時間のなかで売買を完結させるトレードで、売買による差益、つまりキャピタルゲインを狙う投資になります。

1日という短い時間のなかで売買の差益を得ていくわけですので、株の取引やFX等、短期的にある程度値動きのあるものが対象になります。数分から数時間で売買をしていきますので、売買のタイミングを逃さないために、常に価格が確認できる状態である必要があります。また、売買の回数が増えますので、証券会社に支払う売買手数料もかさみますので、証券口座を開く際は、そういった点も注意が必要です。

さらに短時間で行うトレードもあり、数秒から数分で行うような取り引きをスキャルピングといいます。

スイングトレード

2、3日〜1週間程度で売買が完結するトレードで、デイトレード同様、キャピタルゲインを得る形の投資になります。

こちらも、ある程度短期的に値動きが必要ですので、株やFXが中心になります。デイトレードよりも時間が長くなる分、利益を伸ばしやすいですが、逆に、損も大きくなる可能性があります。また、日をまたぎますので、株の場合は、取引時間後のニュース等の影響を受ける、またFXは、寝ている間も為替は変動していきますので、そうしたことにも注意が必要です。

ただ、デイトレードのように画面とにらめっこしている必要はありませんので、サラリーマンの方でも比較的取り組みやすいスタイルと言えるかと思います。

中長期投資

数ヶ月〜数年、数十年といった単位で資産を保有するタイプの投資です。

インカムゲイン、つまり保有することで利益(株の配当金や債券の利息)を得ていく投資は、この中長期投資になります。また、期間は長くても売買をするわけですので、当然、キャピタルゲインも得ていくことができます。

将来性のある企業の株を買えば、数年後には莫大な利益が出る可能性もありますが、逆にしっかりと財務分析ができなければ、倒産してしまったということもあり得ます。

 

短期のトレードでは、大雑把に言ってしまえば、値動きさえあれば、投資対象がドル円の為替であっても、トヨタの株であっても、利益を出すことができますが、中長期投資の場合は、投資対象の将来性を吟味して選ぶ必要がある点が大きく異なるところです。

また、中長期投資は、短期的な値動きを気にする必要がありませんので、他に本業のある方でも取り組みやすいかと思います。

分析手法の違い

次に分析手法についてお話したいと思います。

中長期投資のところで、「短期トレードは値動きさえあれば利益が出せるが、中長期投資は投資対象の将来性を吟味する必要がある」と書きましたが、これはそのまま分析手法の違いになります。

つまり、短期トレードでは値動き(チャート)を、中長期投資では投資対象を分析する必要があるということです。チャートを分析する手法を「テクニカル分析」と言い、投資対象を分析する手法を「ファンダメンタル分析」と呼びます。

テクニカル分析

「テクニカル分析」は、上昇していた株価や為替レートが下降局面に転換するチャートの「形」や、買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを利用して売買のタイミングを判断していくものになります。移動平均線やRSIといった言葉を聞かれたことがあるかもしれませんが、これらは「テクニカル分析」で使われる指標になります。

ファンダメンタル分析

「ファンダメンタル分析」は、各国が発表する経済指標や、企業が公表している業績や財務状況から投資対象について分析を行う方法です。会社四季報や各企業の有価証券報告書等を分析していくのは、こちらの「ファンダメンタル分析」になります。

まとめ

ざっと駆け足で見てきましたが、投資について少しイメージが湧いてきましたでしょうか。

  • 投資対象として、株や債券、外貨等、いくつかの選択肢がある
  • 投資から得られる利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2つの種類がある
  • 投資には、1日で完了するデイトレードから、数ヶ月や数年といった中長期投資まで、資産の保有期間という観点からも違いがあり、また、それによって分析手法が異なる

投資のスタイルを考えていくには、まず、ご自身の現在のライフスタイルについて見ていくことが大切です。例えば、会社員の方で、日中、外回りや会議で忙しくされている方にデイトレードは向きません。無理とは言いませんが、常に画面を確認できない状態でトレードをするには、経験と技術が必要ですので、特にこれから投資を始める方にオススメできる入り口ではありません。

投資は一発当てれば良い、というものではなく、長く継続していくことが大切ですので、ご自身の生活に無理のない形で取り入れられるか、また投資対象や分析手法などへのご自身の関心を踏まえて、投資のスタイルを模索されることが良いのではないかと思います。

冒頭に『リスクは、自分がやっていることを理解していないことから生まれる』という言葉をお伝えしましたが、自分がやっていることを理解するためには、それなりに勉強や経験が必要です。まずは自己投資を行い、上記の内容で興味のもてる部分があれば、そういったところから投資に関する理解を深めていって頂ければと思います。

今回は以上です。

ご参考になれば幸いです。

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