金利と債券価格の関係を整理しよう

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こんにちは、アキヒロです。

『金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がる』

聞かれたことがある方も、初めてという方もいらっしゃるかと思いますが、債券への投資を検討するにあたって知っておいた方が良いことですので、今回は金利と債券価格の関係について解説をしていきたいと思います。

利率と利回り

金利と債券価格の話に入る前に、まず「利率」と「利回り」について整理をしておきたいと思います。

 

利率(年利率):債券の額面金額に対して毎年受け取る利子の割合

例えば、額面10,000円の債券で年間の利払いが200円の場合、その債券の「利率」は2%ということになります。

なお、利率は、債券発行時の金利水準や発行体の信用度によって設定されます。

 

利回り:投資金額に対する年間収益の割合

先ほどの額面10,000円、利率2%の債券を、債券価格が下がって仮に8,000円で購入したとします。その場合、投資金額は8,000円で年間の収益は利払いの200円ということになりますので、この債券への投資の「利回り」は200÷8,000×100で2.5%ということになります。

※満期まで保有する場合、この債券は10,000円で償還(払い戻)されますので、利回りはさらに高くなります。また、実際の利回りには、税金なども考慮する必要があります。

 

なんとなく混同されて使われがちなところかも知れませんが、この違いを押さえておかないと後々混乱する原因になります。特に「利回り」は、投資全般で使われる概念ですので、しっかりと理解しておいた方が良いでしょう。

金利と債券価格

では、本題の金利と債券価格の関係に話を進めましょう。

日本ではゼロ金利、マイナス金利という時代が続いていますが、米国では2019年5月21日時点で2.4%程の金利水準(米国10年債)となっています。

先ほどの額面10,000円で年間200円の利払いのある債券を例に考えると、この債券の利率は2%ですので、市場金利の2.4%に比べると投資先としての魅力が低く、市場で売却する際には、額面の10,000円では売ることができず、価格を下げざるを得なくなります。

債券の利率自体は変わりませんが、価格が下がることで、購入価格(投資金額)に対する利回りが上がりますので、市場での魅力が増し、売買が成立していくということになります。

逆に、日本の金利(10年債)は-0.04%(2019年5月21日時点)といった水準ですので、利率2%の債券であれば、人気が殺到し、多少利回りが利率の2%を下回ったとしても、取引価格が上昇していくということになります。

債券投資のタイミング

『金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がる』

資産運用に債券投資を組み込む場合、金利と債券価格の関係を踏まえれば、債券価格が下がり、利回りが上がっている時期、つまり、市場金利が高い時に仕込んでおくというのが1つのタイミングかと思います。

特に、市場金利が高いということは、中央銀行が市場の過熱感を警戒し、引き締めを進めている、つまりは、株価は高値更新しにくい状況で、場合によっては景気転換の可能性もありますので、株の方のポジションを整理し、資金を利回りが高くなっている債券に移しておくということも投資戦略として考えておいても良いのではないかと思います。

 

今回は以上です。

ご参考になれば幸いです。

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